引き込まれるような〜〜

昨年秋、香月美術館へ行く前に
香月さんを知る画商さんへ電話をした。
その時、何時もの彼らしくなく、消耗した感じで
力なく、寝ぼけた感じの声が聞こえた。


何時もの彼なら、
凄く喜んでくれて、羨ましく思ってくれて〜〜
尽きぬ話題で盛り上がる〜〜と思って
電話しただけに、
拍子抜けであった。
その後、山口県から帰宅後電話しても
連絡が取れず、


何時も折り返し電話をくれていたのに・・・・


疑問に思いつつも〜〜〜
他の銀座の画商さんに探して貰っていたが〜〜


先日の奥様からの寒中みまいをいただいて〜〜
もういないのが判明した。
昨年7月にもらった暑中見舞い状と
奥様からの寒中見舞い状を見比べながら〜〜7月末は元気だった???
その後、会ってないのか〜〜


なんだか、≪生きる≫意欲が〜〜〜かんじられない??



私は彼をとても期待していた。
確かにオークションばやりの今
画商さんの仕事は減っていますし、
コレクターと言われる人も減って
仕事が面白くないのもわかりますが、



香月さんの作品の行先とか真贋についての資料など
私は、彼を信頼していたし、今後は彼しかいない、と思っていた
だけに〜〜
現代を生きる難しさやむなしさを感じていたであろう
彼の気持ちが推察出来て、苦しい〜〜



元気だった彼の死因は誰からも聞こえてこないが
最後にした電話の会話の状態が彼の気持ちだったようで〜〜



毎月のように会社を訪ねてくれた彼を
今でも待つ・・・気持ちが・・・・



寂しい。